欅坂46の制服・衣装コレクション
個人的に好きな欅坂の制服と衣装のまとめ。
網羅しているわけではないので、あしからず。
「サイレントマジョリティー」制服
ミリタリーのイメージと、グループカラーの緑色を用いるという運営側のオファーから尾内貴美香さんがデザイン・制作。100%ウール製。脇下にはマチをとっているが、シルエットを優先させ上半身や袖はぎりぎりまで細身に。スカートは接着芯を貼り、ひだは後ろの分量を多くとるパターン。サイドから見ると、バスルスタイルのように上品なラインが出ているのも、ありそうでなかったデザイン。*1
テーマカラーが緑というのは決まっていて、重厚なイメージは面白いかもしれないと話をしたところがはじまりです。ディティールはかっこいいのですが、ワンピースの形は坂道グループの雰囲気を踏襲して、上品にかわいく、というバランスでデザインしました。乃木坂46では制服と歌衣装は別なのですが、欅坂46は両方をひとつの衣装で対応できるようにするため特別な配慮をしています。本物の制服感を出すために、過度な装飾はつけず、いかにシンプルに仕上げられるかがポイントでした。*2
エポレットにフロントのダブルボタンと、トレンチコートの要素が多く取り入れられている。トレンチコートはもともと英国陸軍の戦闘服だったものであり、左腕のエンブレムと階級章のような2本線もあいまって、軍服のような仕上がりになっている。パイピングは年長組が緑色、年少組が金色。スカートのシルエットには相当なこだわりがあるようで、立ち姿とターンした時の広がりがどちらも非常に美しい。なお、このサイマジョ衣装は1周年記念ライブ時に新調されている。
「サイレントマジョリティー」制服(半袖)
こちらはTIF 2016で初披露された、夏用の半袖バージョン。素材もウールから涼しげなものに変わっている。
「サイレントマジョリティー」歌衣装
フィットした上半身と、半円パターンのスカートの広がりの差が美しいワンピース。脇の切替え部分や袖の2か所、アームホールにあしらわれたシルバーのコードが重厚感を与えている。プリントされているのは、渋谷ヒカリエをはじめとする商業ビル群などを写した渋谷の街並み。*3
@JAM×ナタリーEXPO 2016で初披露された近未来感のある衣装。襟はVネック、紫+緑の丸首、白+緑の丸首の3種類ある。足元はベルクロのスニーカー。大きくプリントされているビルの中には清掃員もいるらしい。
「世界には愛しかない」制服
エポーレット(肩章)やフラップなど、ミリタリーの要素を巧みに取り入れたワンピース。スカート部分のネイビーの2本線は、「サイレントマジョリティー」の制服衣装の袖にあるラインから派生。*4
1stのかっこいいイメージが強烈だったので、それは残しながら、曲の雰囲気に合わせて爽やかにも見えるようにした衣装です。夏服ということで、セーラー服をモチーフにしていますが、ただ単純にセーラー襟のようなものはつまらないので、現在の白と紺を基調としたものになりました。リボンなど女の子らしい装飾は今回も使っていません。先に踊りを見せていただいたとき、回る振付が印象的だったので、前回に続いてスカートの広がりが見ている人に残るようなデザインをしています。*5
サイマジョ制服のミリタリーテイストを色濃く受け継ぎつつも、夏らしい爽やかな制服。こちらも襟の形がメンバーによって異なり、年長組はシャツカラー、年少組はスタンドカラーとなっている。
「語るなら未来を…」歌衣装
詰襟のようなシンプルな制服。胸元には"KEYAKI"のバッジ。左腕の欅坂マークとパイピングは年長組が青色、年少組が赤色。ハロウィンバージョンは全体に血糊が飛び散っており、ハロウィン仕様のエンブレムも付いている。
「二人セゾン」制服
これは一押しのデザイン案だったんです。「今までにないデザインを」というリクエストから、かわいくしたいなと思っていて。秋らしく柔らかい印象のボルドーを使いつつ、かっこいい雰囲気も残そうと。流行だったチェック柄は場合によってはかわいくなりすぎることもありますが、トレンチコートをワンピース型にしたスマートなデザインの中で欅坂らしい使い方ができたと思います。ボルドーとキャメルの2色の案がそのまま欅坂とひらがなけやきの制服になりました。*6
スカートの裏地が鮮やかな赤色になっており、二人セゾンのサビでこれを見せる踊り(通称「マタドール」)が有名。
「大人は信じてくれない」歌衣装
打ち合わせをしてすぐにデザインを描いて、朝から生地を探して……実質72時間ぐらいで作ったんじゃないでしょうか(笑)。色はグレーで、という以外のキーワードを伺うと「宝塚感」と「近未来感」と。激しく踊ると聞いたので、スカートがバサバサと動くデザインにしました。スカート丈を長く、クラシックな感じが出るようにして、さらにタイツを履き、首元も詰めて、体を露出させず硬派な宝塚の制服風にしています。バックはモードなデザインにして、レトロなんだけど古臭くならないように。*7
ヘドバンなど「大人は信じてくれない」のハードなダンスに似合う、長めのスカートが特徴の硬派な制服。
『2016 FNS歌謡祭』歌衣装
(『FNS歌謡祭』が開催される)新高輪プリンスホテルの飛天の間で歌うということで、制服らしさを残しつつ、会場に浮かないゴージャス感を出してほしい、というちょっと難しい依頼だったんです(笑)。そこで昔の礼服みたいな感じにしようと。フリルやラインストーンなどで装飾するのは欅坂のパフォーマンスと合わないと思うので、派手にするのは大変です。今回は素材にベロアを使って高級感を出し、欅の葉の刺繍で装飾することで、重厚感はありながらきらびやかな衣装になったと思います。*8
前面に大きな欅の葉の刺繍が施された豪華な衣装。刺繍は袖にもあり、二人セゾン終盤の全員で欅の木を作る振り付けで一人一人の腕が枝になるようにデザインされている。リボンは年長組が青色、年少組が赤色。
『第67回 NHK紅白歌合戦』歌衣装
「全部任せる」と言われ、初の紅白で過去のモデルもないので悩みながらたくさん案を描いた中のひとつです。こちらも礼服のイメージですが、ほかのアイドルに張り合えるように、ライトがあたるとキラキラする生地を特注しています。1年目で初出場でデビュー曲で、と感慨深い想いがあり、爪痕を残してほしいから、どこからどう見ても欅坂の衣装でもあり、特別な重厚感もあるものに持っていくには……と考え抜きました。全員でこの衣装で並ぶと重たくて怖いんですが(笑)、それも味だなって思います。*9
こちらも大舞台に映える豪華な衣装。チェック柄とベロアの生地で切り替えあり。襟元のリボンは年長組が青色、年少組が赤色。たすき掛けのリボンには欅の葉とともにHUMILITY(謙虚)、KINDNESS(優しさ)、BONDS(絆)の刺繍。スカートにはターンした時の広がりを調整するために重りが入っている。それにしても、ハロウィン特番でのナチス騒動があった後にも関わらず「全部任せる」と言ったあたり、運営と尾内さんの信頼関係の強さが伺える。
「不協和音」制服
この時期は今までの要素をこれからも出していくのかどうかチームで迷っている時期でしたね。まず曲調がバキバキなのでに驚いて、MVの話し合いにお邪魔したのが衣装のアイデアになっています。女の子たちが一心不乱に戦うように踊ると聞いて、私には(アニメの)『攻殻機動隊』しか浮かばなかったんです。だから「戦う女感」のあるフォルムでどこか二次元的というか、非現実感のある制服にデザインしています。*10
サイマジョ、二人セゾン制服の流れを踏襲しつつ、派手なデザイン。詰襟とパイピングがカタミラ衣装に似てる。袖のデザインは年長組がストラップあり、年少組がストラップ無しでスリットあり。上下が離れているように見えるが、実は1枚のワンピースになっている。紅白出演時に着用したものは、平手のエンブレムが噛み付かれている特別仕様になっていたらしい。
ハーネス衣装
TIF 2017で着用した、ハーネスが特徴の制服。パンクやゴスの匂いを感じさせる。漢字が緑色、ひらがなが青色。中はネクタイのように見えるが、シャツの前立てが黒くなっている。袖のデザインも可愛い。
『欅共和国 2017』衣装
緑色の騎兵隊のような制服。燕尾服に乗馬ブーツにケピ帽。
「風に吹かれても」歌衣装
曲調の変化とともに歌衣装もこれまでのテイストとは一新。セットアップのスーツにネクタイとサスペンダー。袖には欅坂マークあり。
「風に吹かれても」制服
シングルの表題曲としては初めて制服と歌衣装がわかれたので、この制服では踊ることは想定していません。今まではかっこいいものをワンピースに落とし込むという方向性だったので、今度はかわいいワンピースにいかつい要素を組み合わせたらどうなるだろう、と。モッズやパンクといったイギリス的なものがモチーフになっていて、今までとはまた異なるデザインです。ただ、欅坂のこれまでの楽曲で歌われてきた反骨精神を感じられるものにしてグループのイメージは壊さないようにしています。*11
タータンチェックのパラシュートシャツ+タイツ+ドクターマーチンと、アイテムだけ見るとなんともパンクなコーディネートだが、それでいて可愛らしさもある制服。
『COUNTDOWN JAPAN 17/18』歌衣装
ヘリンボーン柄のダッフルコート。トグルボタンは金具になっている。左腕にエンブレム。襟周りや裾も特徴的なデザインで、ボリュームとシルエットのバランスが絶妙。
『第68回 NHK紅白歌合戦』歌衣装
トレンチコート+パンツ。光沢のある黒で全身を固めたかなりハードな衣装。映画「マトリックス」を彷彿とさせる。左腕に大きく"KEYAKIZAKA"の文字、右腕に欅坂マークと2本線。右手首にはメンバーの名前入り。ここまで来ると、衣装というよりもはや戦闘服。
「ガラスを割れ!」歌衣装
MA-1にパンツスタイルのカジュアルなミリタリーファッション。インナーは白いロンT。ロング丈のMA-1は黒とボルドーのリバーシブル。リボンには"KEYAKIZAKA46"の文字。ドッグタグにはメンバーの名前と生年月日と出身地が彫られており、飼い犬の歌詞とリンクしている。指貫グローブを着用することもある。non-noの企画では本田翼さんも着用。
「ガラスを割れ!」制服
アウターはユニオンジャック型に配置されたファスナーが特徴的なスタジャン。インナーはストライプのワンピース。アウターの着用有無でだいぶ印象が変わる。長沢菜々香お気に入りの衣装。
『欅坂46 2nd YEAR ANNIVARSARY LIVE』衣装
緑色のパイピングと金具が特徴。腕にはメンバーの名前が刻まれている。ビバラポップでも着用。
『欅共和国 2018』衣装
オープニングとエンディングの集団行動で着用したモノトーンの兵隊服。齋藤冬優花が一番好きな衣装らしい。
「アンビバレント」歌衣装
ブラウス+パンツ(スカートのように見えるがパンツ)+ダンスシューズというミニマルなコーディネート。ブラウスは平手とそれ以外のメンバーで異なるデザイン。曲名とリンクするユニセックスな雰囲気が漂う。
「Student Dance」歌衣装
オーバーオール+フェルトハット。映画「時計じかけのオレンジ」に登場するグループ「ドルーグ」をモチーフにしたコスチューム。
『ROCK IN JAPAN 2018』歌衣装
ハーネスの付いた赤いワンピース型MA-1に、足元はADIDASのCRAZY 8 ADV PK。ファスナーのリボンはガラスを割れと同じ。右腕には"46"の文字と3本線。フードが可愛いらしい。スカートは二重構造で内側がプリーツスカートになっており、アンビバレントのスカートを揺らす踊りで広がりが綺麗に見えるようにデザインされている。一見すると夏の野外で着用するには暑そうだが、脇の部分がメッシュになっているなど、軽くて涼しいらしい。イナズマロックフェスとベストアーティスト 2018でも着用。
『2018 FNS歌謡祭』衣装
全身白の衣装。上半身はフェンシングのプロテクターのようなベスト。インナーのシャツは襟がエナメルのような素材になっていて、ラインストーンとスタッズが付いている。スカートは多重構造で、内側がシースルーになっている。足元はティンバーランド風のブーツ。平手のみスカートの下に黒のパンツ着用。
『ミュージックステーションスーパーライブ 2018』歌衣装
光が当たると万華鏡のような模様が浮かび上がる仕掛け。描かれている花はアマリリスで、花言葉が「アンビバレント」の曲名とリンクしている。
『第69回 NHK紅白歌合戦』歌衣装
赤と黒を基調とした衣装。左胸に"欅"の刺繍、右肩にも"欅"のワッペンが付いている。MA-1風のブルゾンにエポレットと、ミリタリーテイストは相変わらず。スカートは右にシースルー、後ろが柄物、両サイドにプリーツ、一番内側は黒と少なくとも4種類以上の生地から構成されている。
「黒い羊」歌衣装
ロングコート+パンツ+白いシューレースのドクターマーチン。コートは上にライダースベスト、更にその上にショールカラーを重ねたような複雑な構造。サイドに大きくスリットが入っている。平手のみ裾に白いペイントあり。インナーは白地に緑の差し色が入った胸ポケット付きカットソー。
「黒い羊」制服
トレンチコートとバーバリー風チェックの制服を合わせたような衣装。上半身から袖にかけての切替は2パターンある。
*2:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*5:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*6:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*7:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*8:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*9:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*10:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.
*11:太田出版. Quick Japan vol.135. 尾内貴美香さんコメント.